わたしが膨れていると久我君は自分のスマホを少し操作してわたしに見せてきた。


「ん」


 これは、見ろってことなのかな?


 そこには彼のスマホの中に入っている連絡先の人のグループ分けがされていた。


 家族、親族、友人、バイト、中学部活



 そして、




 秘密(1)




 合計人数30弱


「わかっただろ。こう見えても人並み以下なんだよ」


 また、わたしの中の彼のイメージがゆっくりと変わっていく。


 そして、気になる秘密のフォルダー


 その中に入っているひとりの人は彼女ですか?



 ……それとも




 わたしだと自惚れてもいいんでしょうか?



 気になるけど、わたしは聞かない。



 いまはそれでいい。