「恋愛感情なんてどんなんか分かんないよねぇ」
美香のその言葉に私も大貴も首を傾げた。
そもそも、恋愛禁止なんだから、恋愛感情なんて分かるわけない。
けど、密かに私は大貴を気にかけてる。
これは恋愛って言うのかな…?
まぁ、恋愛は十分な罪になる訳で、大貴を好きかもしれない、なんて2人に言うのは
「私人を殺しんだ」
って言うのと同じこと。
さすがに相談は出来なかった。
「でもさ、恋愛って楽しそうじゃん!」
お気楽な大貴はキラッキラの笑顔でそう言って、
恋愛してみたい、なんて呟いた。
「あんた馬鹿なの?人殺すって宣言してるもんだわ、アホ」
そう美香が大貴にデコピンを食らわす。
少ししょんぼりした大貴にまた鼓動が早くなった。