最後に一言、何か言ってやりたくて、レストランに入った。 


俺が声をかけるとナナは慌てた。 


もういいよ。 


そんな声で俺の名前を呼ばないでくれ。 


レストランを出ると、涙が出ている事に気付いた。 

俺、こんなにナナの事好きだったんだな。 


…やっぱり、あきらめられねぇわ。 



レストランに戻りナナの腕を引く。 


ものすごいビックリしていた。 


「俺の彼女に手ださないでくれます?」


そう言うとナナはさっきよりもっと驚いた顔をしていた。 


なんでだ?