「誰の弟に手を出すって?」


すると、ある人の声と共に女の子達のキャーキャー騒ぐ声がドアの方から聞こえてきたんだ。



「嘘だろ……?」


僕をイジメてくる人達はその人物を見て、顔を真っ青にしている。


そうなるのも無理はないよ。



「その言葉、まるまるおめぇらに返してやる」


だって、


「覚悟、できてんだろうな?」



相手は捺夜だったんだから。


捺夜は鋭い目を向けて、手をグーにしてバキバキいわせている。



捺夜ぁ……。


ちょっと怖い……。



相手はその捺夜の姿を見てヒィィ!!!!と怯えてどこかへ消えてしまった。