放課後、教室から出て行く翔夜の背中はあまりにもちっぽけで……。
すぐにでも抱きしめたい。
すぐにでも優しい言葉をかけてやりたい。
すぐにでもキスをしてやりたい。
そんな言葉ばかりがウチの頭を遮る。
でも、ウチは今。
真奈の彼氏なんだ。
…………ゴメン…翔夜。
寂しそうな背中を見えなくなるまでウチは見つめていた。
ウチは急いで真奈のクラスに向かう。
途中途中にエメルのメンバーと会ったけれど、あまりの女の多さに
完全無視。
真奈のクラスに着くと真奈はすでにクラスの前でモジモジしながら待っていた。
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