「捺夜」


気がついたら前にはエメルのリーダーと一員。


遼先輩と佑真が両手をポケットに突っ込んで立っていた。



「うっす、遼先輩」



もちろん、遼先輩と佑真の周りにも女子はたくさんいて、プレゼントをかなり貰ったのも


言うまでもない。



なんで遼先輩にだけ先輩づけかと言うと



ウチをエメルに誘ってくれたのは



遼先輩だから。




ウチがエメルに入ったのは


一年前。




ウチと翔夜がこの高校に入学した日。