「今日のプリンセスがもうすぐ発表させるぜ?」
幸は最後にお前も行こうぜといって指先でウチの腕を握り、ウチを中庭に導く。
プリンセスとは一日ウチらエメルの誰かとカレカノになれる、運のいい女の事。
中庭につくと
「「キャァーーー!!!!」」
「捺夜様と幸様よぉー!!!」
ウチらの存在にすぐに気づいた女達はすぐにキャーキャー言い始めた。
あぁ、うるせぇ……。
ウチはあまりのうるささに耳を塞ぎたいけど、
手はたくさんの手紙や包み紙で手はふさがっていて無理だった。
これもいつもの事だけど、女子達のうるささは
今だに慣れない。