僕は、部屋のドアを開けてすぐに真っ暗な部屋の電気をつけて明るくした。



ケータイの画面表示を見ると23時をとっくに過ぎていた。



だから、先生達は見回りしてたんだ。




「ハァ……」



ケータイを閉じたと共に出てきた、大きな深〜いため息。




今日は疲れたから



「もう、寝るかなぁ…?」



そう思い、ベットに向かった時だった。



――――――カタ…。




っと、僕の荷物とベットやテーブルやクローゼットしかない部屋で



物音がした。




へ?




この部屋には、僕以外



誰もいない……よね?


僕は顔を一瞬で真っ青にした。




まさか、



ゆ、ゆゆゆゆ




幽霊!!!!?




―――――カタカタっ




ビクッ


と肩が上がり、体が縮んでいく。



僕は体を縮めたまま、ドアに近づいて素早く部屋を出た。




でも、外に出たのも間違いだったみたい。


先生はいないけど、廊下も廊下で嫌な空気を漂わせていたから。



「怖いよぉ……」



だからと言って、部屋にいたくないし



仕方なく僕は暗い廊下を歩いた