「何言ってんだよ、翔夜。お前には万優架ちゃんがいるじゃねぇか。」
「違う!!!万優架ちゃんは!!!!」
「……?」
「万優架……ちゃんは……違う」
「……?何が違うんだよ」
「それは……」
ダメだ。
ホントは好きでもなんでもなぃって、
言っちゃダメ。
僕から言い出したんだもん、付き合ってって。
「なんだよ、急に黙り込んで」
「捺夜……」
もう言うしかない。
「なんだよ」
捺夜は、僕の事を好きだったんだよって。
「捺夜……」
誰よりも
「?」
僕を好きでいてくれたんだよって……。
「捺夜は……僕を…「お前らそこで何をしてるっ!!!!!」
僕の声を遮った先生がグーにした片手を上げてこっちに走ってくる。
「やばっ……とりあえず、二人とも逃げるぞっ」
捺夜は僕の片腕と遼の片腕を掴んで、走りだした。
あいにく、相手の先生には僕らって事は、バレずにすんだみたい。
その後、宿泊場所に戻ってすぐに三人共自分の部屋に向かった。