捺夜は、きっと僕を世界一うらんでいるんだろうね?
―――――バシっ
――――ドコッ
僕はこんなに捺夜が好きなのに。
こんなに捺夜を考えているのに。
―――――バコッ
こんなに……っ。
「な……っゃ……」
大好きなのに……。
「捺夜さん、こんな事言ってますぜ?」
「知るか。勝手に言わせとけ」
捺夜はボロボロになる僕なんかに眉ひとつ動かさないで、ただ腕を組んで椅子に座っていた。
「な……っゃ……ッ」
助けてっ……。
「…………」
「黙れ!!!気安く捺夜さんの名前呼んでんじゃねぇよ!!!!!」
「…な………」
僕がもう、目を閉じようとした時。
「消えろ」
と、立ち上がった捺夜が呟き。
――――――バコッ
すべてが
終わった気がした。