―――――ドンっ



「いってぇ!!!」




ぼーっとしていたら、誰かとぶつかった。



「……ぁ…」



泣いていたから、あまり声がでなかった。



「ぁあ!?てめぇ、自分からぶつかっといて謝りなしか!?」



「す、すいませんっ……」


「今頃じゃ遅いんだよって………なぁ〜んだ、加藤か」



え?



下げていた頭を上げると、僕をいじめる男子が三人ぐらいたっていた。



嫌な予感が、



僕の頭をさえぎる。




「俺の肩にぶつかったって事は喧嘩売ってるって事だよな?」



え?



「違う!!!そんなんじゃ………」




「連れて行こうぜぇ!!!」



僕の言葉なんか完璧無視。




うぇ〜〜〜い!!!!
と、残りの男子は返事をして、僕の両腕を捕る。



「ちょ!!!やめて!!!!」



「黙れ!!!」



「うっさいんだよ!!!」




途中途中、蹴りを入れられながら僕は四人によって連れていかれた。