僕、馬鹿?



なんで、こんな大変な時に捺夜と喧嘩しちゃうのさ。


捺夜は今、ちょっとした病気抱えていて、学校に頑張って来ているのに、なんで余計な事しちゃうのさ。




「翔ちゃん………」



「ゴメン!!!!また、僕皆に迷惑かけちゃったね!!!!こんなつもりなかったのに、ホントにゴメンね?」




僕は幸にニッコリと精一杯のスマイルを見せたんだ。


涙を隠すように、悲しいキモチを押し潰すように。



これ以上、エメルの三人にまで迷惑かけて行きたくないから。




「翔夜………」



「ん?」



「辛い時は、涙を流していいんだぜ?」



「遼…………」




遼が切なそうな顔をして、リーダーらしい事言ったから、僕の体はジィ〜ンと何かにしみた。




「何が?大丈夫だよ?さぁ!!!せっかくの宿泊訓練!!!楽しもう?」



手を太陽に届くぐらいにいっぱいいっぱいに伸ばした。



そんな僕に太陽は温かい光をくれる。



僕は深呼吸をし、エメルにバイバイしてバスに乗り込む。