「遼、僕もこんなムカつく姉貴なんかと一緒にいるくらいなら、エメルに入らない」
周りがまたざわつき始めた。
そんなの僕には知らない。
僕はさっきの捺夜の言葉にカチンときたんだ。
「翔夜………」
「翔ちゃん!!!落ち着けって!!!!」
僕は遼や幸の言葉なんか無視して、捺夜をまっすぐ見ていた。
たいがいムカついた。
いくら、自分がカッコイイからって
僕の愚痴を言わなくてもいぃじゃん!!!!
「あっそ」
捺夜は、眉間にシワを寄せて、バックをバスの荷物を置くところになげすてて、バスに乗って行った。
なんなの、あのデカイ態度!!!!!
ムカつく!!!!
あんな奴を好きになった僕が馬鹿だった!!!!
足をダンダンと地面を踏み、下唇を強く噛んだ。