捺夜は、黙ったまま、机を見つめている。 「捺夜……?」 捺夜はロボットみたいに少しずつ、こっちを見て僕の目を見つめる。 「……――」 「え?なんて?」 ボソッと捺夜は何か言ったけれど、周りのクラスメートの人達がうるさくて 捺夜の声が聞き取れない。 よく耳を澄まして聞く。 「気安く話かけんな」 捺夜は……。 低いトーンで 氷のトゲを…… 僕の胸に突き刺した。