「ちょ……翔夜くん…」
顔を真っ赤にして万優架ちゃんは僕を見つめている。
教室にざわめきが起こる。
僕自身も少し驚いていたりする。
まさか、こんな事を自分からするなんて……。
若干、頭の中が混乱する。
でも、外見は普通に何もなかったような顔をしていた。
ずっとエメルの三人といたから、僕は変わっちゃったのかな?
「万優架ちゃんは僕のだ!!!!手を出した奴は許さないからな!!!!」
怒った表情で、僕は大声でクラスメートの奴らに言ってやった。
「翔夜くん……」
クラスメートの奴らはシーンとしたまま、何も言わないで、ボー然としている。
「どうしたっ!!!!」
かかってこい!!!!
って体勢に入りながら僕は万優架ちゃんを守る体勢にも入った。