でも、何回耳をよくすましても


「翔夜……愛してる……」


あの双子ちゃんの名前しか言わないんだ。



「翔………」



最終的には捺夜は泣き出していた。


ゆっくりと……。



静かに………。



一粒の涙を流して。




この時俺は思ったんだ。




捺夜を支えてやらねぇとって。




応援してやらねぇとって




思ったんだ。




捺夜と双子の弟、




加藤翔夜との………










禁断の恋を………。