俺は、捺夜が好きだ。



入学式のあの日。


女子が以上にうるさかった。
最初は俺らにキャーキャー騒いでんだって思っていた。



でも、女子達は明らかに俺らとは逆方向の正門を見ていた。



俺も気になって正門を見たら、一人の男がいた。



「見てー!!!!あの女の子!!!!!」



「カッコイイぃー!!」



は?


女の子………?



よくよくその男を見ると、スカートとリボンを着用していて



そいつは女子だって事を俺に知らせる。




「珍しいねぇ〜♪あんなクールで男っぽい美人さん」


幸の言った言葉なんて俺の耳には入ってこなかった。



俺の目には……。



あの子しか映っていなかったんだ。



俺は、捺夜に…………






一目惚れした。