「あまりにも綺麗な笑顔を見せてたからさ、思いきって聞いてみた。
誰からかのプレゼントか?って。
そしたらアイツ、
大好きな奴とお揃いで、これを眺めているとそいつと繋がっているようなキモチになれるんっすよ
ってマジ笑顔で……。
でも、どこか切なそうに言ってたんだ。」
え…………?
その大好きな人って……。
「そんでさ、…………」
……………今から半年以上前………。
「やっべぇ!!!!!忘れ物!!!!」
俺、柳瀬遼。
ただいま廊下を独走中。
急いで生徒会室から家の鍵を救出しねぇと!!!!
―――――ガラガラっ
「俺の!!!!!!!か………ぎ……?」
生徒会室のドアをバァーンと開けると、
「スー……スー…」
長いテーブルに腕をくんだままついて、その腕に顔をうめて寝ている捺夜がいた。
「んだよ!!!!!!捺夜かよっ!!!!!」
とか、叫びながらも俺の心臓は高鳴っていた。