――――コツ…コツ……。
だんだん足音が大きくなり、近づいてきている事がわかる。
「よぉ、捺夜さん」
「おめぇら……」
相手は、翔夜をイジメた四人組だった。
「なんの用だよ。前行ったよな?次会ったら殺すって」
「さぁ?言いましたっけ?」
「喧嘩売ってんのか?」
ウチはバキバキと拳を鳴らし、関節の体操をして構えていた。
「殴りたきゃあどうぞ?」
「これを学校全員に見せられたくなかったらな!!!!」
―――――え?
そう言って見せられたのは
ウチと翔夜が海が見える前でキスしているデジカメの画面。
そう、
おとといの画像だった。