《念願の、エメル対決です!!!!今は、遼さんが一歩リード!!!》



「キャーーーーぁあ!!!!」


「遼先輩ぃ、捺夜様ぁ!!!」



「頑張ってぇ!!!!!」




女子のうるさい声が耳に響いている中、ウチはぶっ飛ばして二位の奴を抜いた。



「キャーーーー!!!!」



「捺夜様、ステキぃー!!!」




女子がまた叫んでいる。
ハァ…
走るのやめるか?




なんて、走る事が大好きなウチがそんなダサい事できるわけねぇ。



てかしたくねぇ。




《捺夜さんが遼さんに近づいてきました!!!!》



アナウンスが入り、ドワッと盛り上がる。




ゴールまで後わずか…。




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