「は?」
―――――グイっ
「ちょ!!!!なんだよっ」
「いいから走って!!!!」
マジわけわかんねぇ。
とりあえず、ウチは翔夜に言われた通りに走って翔夜は次のランナーにバトンタッチした。
「よかったぁ……一位、キープしたっ」
グラウンドの隅で翔夜はケツを地面につけて、手をついて笑顔をつくっていた。
「ったく、なんでウチなんだよっ」
「…………」
翔夜は少し頬を赤くしてウチから目を反らした。
「お題、なんだったんだよ」
「秘密ぅ〜」
は?
「あっそ」
いらついたウチはそのまま、グラウンドから出ようとした。
「捺夜!!!!!」
すると、翔夜に途中で呼び止められた。
「さっきは………ごめんね?」
その姿にウチの心臓は正直に跳ねた。