「…い、いいの?いばら」


布団の中で、壱里は真っ赤になりながら言った。


「いいよ。壱里、経験ないの?」

「ないよ!…バリバリの童貞ですが?」


ムキになって顔を反らす壱里が、あまりにも可愛くて

そっとほっぺにキスをした。


「…でも…でもいばらは…まだ中学生だし…」

「グダグダ言わない!
…早く…してよ。わたしだって恥ずかしいんだから」



ちょっとだけ

頼りない壱里と


少しだけ

言い合いしながら


すっごく

幸せな、初体験をした。






「ずっと、一緒だかんね」