「今日はお疲れさまでした......」

一平先輩が役員のみんなをねぎらう。


七夕祭りも無事に終わり、生徒会役員のみんなの顔には一様に笑顔があった。

ただ一人を除いて。


「....一平ずっと、ドリンク係してるんだもの」


清良先輩だった。



一平先輩はそんな清良先輩を軽く無視して言葉を続ける。


「かたずけは明日の朝。今からだと暗いしアブナイからな。
で、申し訳ないんだが、部活の練習もあるし6時集合ってことで」


「「げーっ」」


「「うっそー、最悪」」


不満の声も一平先輩は笑顔で受け止めている。


「進藤はこれから彼女とお楽しみなんだろ?」


「うわー!先輩なに言ってるんすかっ!」


進藤先輩の顔は真っ赤だ。


どうやら図星みたい。


「夜は長いしみんな、この後も思い思いに楽しんでくれ。
じゃ、解散」