────七夕祭りの夜。
天気にも恵まれて、校庭で行われた七夕祭り。
生徒たちは多いに盛り上がり、所々でリア充たちが幸せそうに肩を寄せ合っていた。
各学年の竹には思い思いの願いごとが書かれた短冊が静かに風に揺れている。
私はその景色を独りぼーっと見つめていた。
「お疲れ様」
玲奈だった。
「うん、玲奈もね」
「....例の結論出したんだって?」
「昨日二人に伝えた」
「そっか」
私たちの会話は玲奈の彼氏、黒岩くんが迎えに来るまで途絶えていた。
「あ、じゃあ綾乃また後で」
「楽しんで」
私は玲奈と黒岩くんに手を振って別れた。
七夕祭りの趣旨はスプリングパーティーとは違って、
”静かにマッタりと好きな人と過ごす”だった。
リア充であれば一番いいのだけど、そうでない生徒は仲のいい友達と恋バナに花を咲かせていた。
校庭には静かなジャズが流され、生徒会主催でドリンクが無料で振舞われていた。
一平先輩も小坂くんもドリンクの係。
生徒会のテントの前は人だかりで二人の姿は見えない。
天気にも恵まれて、校庭で行われた七夕祭り。
生徒たちは多いに盛り上がり、所々でリア充たちが幸せそうに肩を寄せ合っていた。
各学年の竹には思い思いの願いごとが書かれた短冊が静かに風に揺れている。
私はその景色を独りぼーっと見つめていた。
「お疲れ様」
玲奈だった。
「うん、玲奈もね」
「....例の結論出したんだって?」
「昨日二人に伝えた」
「そっか」
私たちの会話は玲奈の彼氏、黒岩くんが迎えに来るまで途絶えていた。
「あ、じゃあ綾乃また後で」
「楽しんで」
私は玲奈と黒岩くんに手を振って別れた。
七夕祭りの趣旨はスプリングパーティーとは違って、
”静かにマッタりと好きな人と過ごす”だった。
リア充であれば一番いいのだけど、そうでない生徒は仲のいい友達と恋バナに花を咲かせていた。
校庭には静かなジャズが流され、生徒会主催でドリンクが無料で振舞われていた。
一平先輩も小坂くんもドリンクの係。
生徒会のテントの前は人だかりで二人の姿は見えない。