「「あーや乃っ!!」」


「きゃーっ!!」


私の両脇に二人が勢いよく肩を組んできた。


そのはずみで思わず前につんのめってしまった。


「俺たちは綾乃をあきらめたわけじゃないいだよ」


「そっ、一平さんとはライバルとしてこれからも激しく火花をちらす関係なんだ」


「さっき深い理由はないっていったけど、もしそのことを気にするんなら綾乃は学食以上の女になるように努力したら?」


せっ先輩っ!

都合のいいようにすり替えましたねっ。


「....確かに今の私は学食以下の女かも。
クショーっ、一流ホテルのディナーレベルの女になってやるっ」


拳を天に突き上げてしまうあたり、一流には程遠いかな?

後で後悔したりして。


「「「アハハ」」」

私たちは声をあげて笑いあった。


でも、二人を振ってしんみりしちゃったり、禍根を残したらって思ってたから、
笑いに変えられて良かった。なんて思ったりもしたんだ。

そんなことすら一平くんの計算だったりして。


一平くんも、小坂くんも最高だよっ!