「まーいいだろ綾乃」


先輩が私の肩に手をかける。


「ちっとも良くないからっ」


申し訳なさそうに先輩はため息をつくと、


「夏休みまで昼飯おごる」


私はそれを聞いて愕然としてしまった。


だって、だって、学食ってたかが350円レベル。
それを夏休みまでってほんの数日。



「わ、私の価値って....その程度?」


めまいがして来た。


「深い理由はないさ、綾乃。遊びだから」


いくら先輩が優しく言ったって私の心はズタズタなんだから。


そもそも私をネタにしてカケをすることがおかしいしっ。