七夕祭りの準備の合間に時間を作ってもらった。


そう....小坂くんと一平先輩。


二人に私の気持ちを伝えるために。



二人の姿が近づくにつれて高鳴る鼓動。


緊張が足を伝い歩が少し遅くなる。


それでも一歩一歩彼らの元へと進む。


拳をギュッと握りしめて。



荒い息は屋上に流れる風にかき消されていた。



二人は黙って私のほうを見ている。


今日、私は自分の気持ちを二人に伝える。