「勉強始めよっか!」


努めて明るく振舞ったつもりだった。


「そんなんで頭に入る?」


.....。



やっぱり先輩には見透かされているんだ。


私の心。


先輩は優しく微笑むと、

「今日は帰ろう」


肩を”ポン”と軽く叩かれて席を立つよう促されると、私は帰り支度を始めた。