俺の幼馴染が可愛すぎる

私は、高校2年生の蒼 由乃。

私には小さい頃からずっと一緒にいる
イジワルな幼馴染がいます。

昔は優しかったのに
今では、イジワル、ドSのアホ野郎になってしまいました。



なのに、たまに急に優しくなるんです。
もう、振り回されてばっかりです。
「はあ…」

「由乃どうしたの?もしかしてまたケンカ?」
「里奈ちゃ〜んっ、もう聞いてよ。ホントにムカつくんだよ、アイツ。」
私の親友の早風 里奈ちゃん。
なんでも相談に乗ってくれる私のお姉ちゃんみたいな存在。
「由乃、輝介くんと今度は何があったの?」
「あ、あれ、なんでケンカしたんだっけ…あれ」
輝介は私の幼馴染。
いつもケンカばっかり。
もう、輝介なんてしらないから!

「ケンカする程仲がいいってゆうじゃない?ホント仲良しだね〜、2人は」
「あ!亮くん!おはよう」
市田亮くん。輝介の友達であり、同じクラスメート。
「うるせえよ。亮」
「あ、輝介…」
亮くんの後ろから不機嫌そうな輝介が亮くんを睨んでる。
ふん、輝介なんてしらないもーん
ふんっと輝介からわざとらしく顔をそむけてみる。
「露骨に嫌がんなよ、ガキか」
「な、な、ばか!んも!輝介なんか嫌いだもん!」

「ふはっ」
輝介が面白そうに私の顔を見てわらった。
なんなの?!
もう!私のこといつもからかって〜!

いつか輝介をぎゃふんと言わせてやろう!
それが私の小さな夢である。
だけど、なぜかあの笑顔には勝てないんだよな〜。
悔しいけど。
▷輝介side

「あぁ〜っくそ」
「なにイライラんの?輝介くーん!」
俺友達の亮。
朝からテンション高いな。
「由乃とケンカした」
「またかよ?」
「だってよ?今日も電車で他校のヤツが由乃ことイヤらしい目で見ながら手振ってるのに気づかずに、笑顔で振り返すんだよ?由乃自分可愛さを自覚してないんだ。本当にあれは重症だわ。」
「お前も重症だわ。由乃ちゃんのこと好きすぎ」
「…るせえ」
由乃とは、小学生からずっと一緒だ。
本当に仲良しで
まるで兄弟みたいに馬鹿なことして、
ケンカもたくさんした。
だからこそ、今更「好きだ」なんて言って関係を壊すことが怖い。
「由乃、帰るぞ」
「輝介ちょっとまって」
由乃と俺んちの家は隣同士。
だから、いつも一緒に帰るのが日課になっている。
「ねえ、輝介」
「ん?」
「なんで、今日ケンカしたんだったっけ?私全然覚えてないの」
「お前があんまりも鈍感だから」
「へえ〜」
由乃はどうでもよさそうに返事をした。
そろそろ気づけよ。
自分が可愛いってことによ。
ピンポーン
「きっと輝介くんだわ〜!は〜い!入ってちょうだ〜い!」
ガチャ
「お邪魔しまーす。おばさんこんにちは」
「あら〜輝介くん。いらっしゃい。いつもに増してイケメンね〜」

「んも!お母さんやめてよ〜」
今日は、輝介と一緒に私の家でお勉強会
もうすぐテストが始まるから頑張らなきゃね。

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