空気を読まないモンスター長瀬が教室内に出現した。


「なぜって…。少しでもセンパイといてーし」


空気を読まないモンスター長瀬は、『甘え殺し』を使った。


ズキュン!


咲希、50キュンのダメージ。


「……っわ、私は一人で食べたい!」


咲希、クラスメイト達の視線を気にしてる。


咲希の得意技、『下手くそな意地っ張り』を発動。


「俺、いーとこ知ってるから。行くよ」


おーっと!長瀬、咲希の攻撃をヒラリとかわした!!


長瀬の必殺技『問答無用』!咲希にクリティカルヒット!!


……って!!


「ちょっと!!どこに連れてく気!?」


ニヤニヤと生温い目を向けてくる茉莉とクラスメイト達の視線を浴びながら、長瀬に手を引かれ教室を出た。







何だか日に日に長瀬に抗えなくなってきてる気がする……。



お弁当を抱えたまま、連れてこられたのは空き教室……?ではない。


空き教室みたいにほこりっぽくはないし、ソファー、テーブル、冷蔵庫まで完備されていて、部室みたいにも見える。


「ここって何?3年間で初めて見る場所なんだけど」


「だろーね。俺の秘密基地」