深奈は私の居場所を作ってくれた。
それからは深奈と過ごすようになり、家族のことも気にならなくなった。
深奈が全部聞いてくれたから。
妬んでいたのも嘘のように大好きになっていって。
そしてクラスの派手な感じの子ともつるめるようになった。
気がつけば私は深奈たちのいる、一番権力のあるグループに入っているようになっていた。
そんな感じでもう梅雨の時期。
「あー、ほんと雨うぜぇ。髪はねんじゃん。」
「ホントだよね〜」
「茉奈もほんとかわったよねぇ。お嬢様オーラはんぱなかったのにぃ〜!」
「それは深奈のせいで変わったんですよ〜!」
そんな話をしてるといつも男子が寄ってきてまた話が盛り上がる
こんなたわいの無い話が出来る友達ができて、深奈のおかげで今まで話せなかったようなタイプにまじれて、本当に楽しい日々になった。