お受験お受験ってお母さんがうるさくて、幼稚園生なのになんであんなにお勉強しなきゃいけなかったんだろうって、小学生になってから思った。
幼稚園の子はほとんど同じ小学校に行くのに、どうして私だけ違う小学校へ行かなきゃならないんだろうって、あとから不満に思った。
あの時は流されるがままに、これが当たり前なんだと思ってすべて従ってたから、“別にやらなくてもいいこと”“拒否できること”ってものが、さっぱり分からなかった。
10歳になって、色々なことが多少判断できるようになると、私立の学校に通うことが嫌になった。
将来の為よって親は言うけど、生まれたばっかの子供に将来の話をされても、ピンとくるわけが無かった。
なんだかそういう小さな不満が募って、いっときあまり喋らなくなった時期があった。それは、コウちゃんが中等部へ行ってしまった時期からエスカレートした。
ひとりで過ごすことが多くなったら、いつの間にか人の言葉を聞き取ることが苦手になっていた。
「……え?」
「もう、なんでマメちゃんて一回で聞き取れないの?!」
「ご、ごめ……」
「もうマメちゃんと話すのめんどくさいっ」
「ご、ごめんね……ちいちゃん」
「いいよもう、行こう皆」
幼稚園の子はほとんど同じ小学校に行くのに、どうして私だけ違う小学校へ行かなきゃならないんだろうって、あとから不満に思った。
あの時は流されるがままに、これが当たり前なんだと思ってすべて従ってたから、“別にやらなくてもいいこと”“拒否できること”ってものが、さっぱり分からなかった。
10歳になって、色々なことが多少判断できるようになると、私立の学校に通うことが嫌になった。
将来の為よって親は言うけど、生まれたばっかの子供に将来の話をされても、ピンとくるわけが無かった。
なんだかそういう小さな不満が募って、いっときあまり喋らなくなった時期があった。それは、コウちゃんが中等部へ行ってしまった時期からエスカレートした。
ひとりで過ごすことが多くなったら、いつの間にか人の言葉を聞き取ることが苦手になっていた。
「……え?」
「もう、なんでマメちゃんて一回で聞き取れないの?!」
「ご、ごめ……」
「もうマメちゃんと話すのめんどくさいっ」
「ご、ごめんね……ちいちゃん」
「いいよもう、行こう皆」