私の名前は小日向凪、学生時代までは田舎の実家で暮らして居たんだけど就職が決まり念願だった一人暮らしをするため上京してくることになったんだけど……。
「さすが東京って感じね~、見るもの全てが大きいわ」そびえ立つビル郡を見上げながらボソッと呟く。

「いっけない、会社に挨拶に行くの今日だったじゃん!」
慌てて走り出し急いで会社までダッシュをすると、何とか会社に間に合い「今日からこちらの会社で働く小日向凪です!よろしくお願いします!」と挨拶をして。
その日のお昼、「凪ちゃん!私たちとお昼一緒に行かない?」
話しかけてきたのは同じ部署の先輩の吉田さんと村木さんだった。
先輩たちとご飯を食べていると
「ねえ、凪ちゃんは今何歳なの?」と聞かれたので
「今年22になったばかりです!」と答えると
「若い!私たち何てもうすぐ25だよ?」と話していると
村木さんが「ねえねえ…凪ちゃん彼氏いるの?」
と聞いてきたので「居ないですよ」そういう先輩たちは居るんですか?と話すと「居たらこんな淋しいぼっちな感じにならないわよ」と一人は泣き崩れ「え~、そうなの?勿体ない…」
と残念そうな表情を浮かべるのを見て「やれやれ」
と思いながらご飯を食べていると
「凪ちゃん、今日終わってから何も無いでしょ?」
と二人から言われたので、「ハイ…特には。」と答えると
「じゃあ今日の夜ちょっと付き合って」ニコッと微笑みながら話す吉田さんと村木さんに私は「ハイ!?ちょっと…急すぎじゃ…」
「つべこべ言わな~い♪じゃあ、仕事終わりにね~」
そう言い残すと鼻歌を歌いながら先輩たちはお昼を食べ終えて出て行ってしまった。
呆気に取られていると、キーンコーン「ヤバイ!」
次は部長の新入社員挨拶だよ。急いで弁当を片付けると私はそのまま会議室へと向かった。