「これじゃ、オレの方が先に彼女出来るかもな?」
「……え。も、もしかして……告白オッケーしたの?ひーちゃんから聞いたよ?」
フフン、とちょっぴり得意気に振る舞う。
「四組のすっげぇ可愛い子で」
「うん、」
「足も細くて、色も白くて」
「うんっ……」
「胸もニーナより全然でかくて」
「うん………って、もー!颯太ー!」
「ぶはっ!なに頷いてんだよ」
またケラケラ笑う颯太についつられてしまう。
「ふんっ。どうせ私は貧乳ですよー!」
もうすっかりいつもの空気に戻っていた。
………だけど。
「でも、断ったけどな?」
話の流れ的にてっきりオッケーしたかと思ったから、あっさり答える颯太に私は面食らった。