なんとなく、を繰り返す日々。
それは普通の日々なんだけれど、あえて“なんとなく”と言ってしまうとどことなくだらけて見えてしまう……ように感じること、ありますね。
この主人公もまさにそうで、なんとなく卒業後の進路は家事手伝い。なんとなく実家暮らしのまま、なんとなく付き合い始めた人と、なんとなく続いてて……
だけども思うのは、なんとなくでも自分で選んでいるんだよね、てことです。世の中の多くの人は似たようなものだと思います。もちろん、すごく悩んだり大きな決断をする人もいるでしょう。そんなときもあるでしょう。けれど、哲生の言うように、そんな日々ばかりでは疲れてしまう。日常はなんとなくの積み重ね、それでいいのだと思います。大切なのは、そんな自分を時には肯定してあげることなのかも。それは甘えとは違うんだとおもいます。
明確に好きになる瞬間がなくたって、なんとなくでも素敵な恋は生まれるのでしょう。