「離さないでよ。落ちちゃうからね。」


驚いて見上げた顔と

蓮さんが後ろを振り返った時の顔が近くて
思わずドキッとしてしまう。


「どこいくの?」


「海が見えるとこ。」



しばらく走ると風が冷たくなり

海岸についた。


「暗くて何も見えないね。」


「カレンはすぐ顔が赤くなるから
こっちの方がいいんじゃないかと察してあげたんだけど??」


「ぇっ?」


「好きだよ。カレン。
お前が俺を好きになる前から 俺はお前のこと好きだった。」