「そんな遠くまで行くんですか? 私 そんな話すことないですけど。」 そう言えば、蓮さんは少しムッとした。 「昨日のこと。ちゃんと謝りたくてさ。 いいから、後ろ乗ってよ。」 しぶしぶ後ろに乗り 渡されたヘルメットをかぶる。 「掴まって。出発するよ。」 え、どこ掴めばいいの? 「ここ。」 迷ってモタモタしていると 蓮さんの手が私の腕を掴み、そのまま蓮さんの腰に回した。