「笑うな!!」

「笑いごとでしょ」

「ぜんっぜん!どこが!?」



おなかを抱えて笑いだしたユナは、ひぃひぃ言いながらうっすら涙さえ浮かべている。

こっちは必至だったっていうのに!!



「血がツイテマスヨ?…ぶっははははは!!!」

「笑うなぁあぁぁあ!!」

「これが笑わずにいられるか!言わないって普通!だまって後ろ向いてはいさよならでしょ。
それをあんた…血が…ぶふっ!」

「笑い過ぎ!!!」

「しかも目の前通ってきたとか…アオイ、あんた大物になるわ。サイン頂戴」

「あげるか!」

「ケチねー…っはははは!」



ひぃー笑った!とかすがすがしい顔で言うな!



「さすがアオイだわ」

「うっさぁい」



お弁当を広げて食べ始める。

もうだいぶ時間もたってるはずだ。

…ユナが爆笑してたせいで。