見えたのは、口元の血を拭うオトコノコ。




怖すぎる怖すぎる怖すぎる!!!

でも笑顔だがんばれアオイ!!



「ナンデショー?」
「…誰にも言うなよ?」



ぶんぶんぶんぶん!と首が取れそうなくらい縦に振る。



えぇ。わかってますとも。

もちろん誰にも言いませんよ!!!

そんな射殺すような目で睨まれたら頷くしかないでしょ!?




そのオトコノコは、ほっとしたように鋭い視線を和らげた。

このチャンスを逃してたまるか!!



「ではほんとにサヨウナラ!!!」



自分でも驚くくらい猛スピードでその場を逃げ出した。