「言った?」

「昨日のこと?まさか」

「・・・だよな」

「あ。ごめん。ユナには話した」

「誰」

「さっきあたしを売った人」

「・・・あぁ」

「でも他には言ってないし、ユナも言ってないはずだけど。
広まってること、驚いてたから」

「そう」



はぁ、とため息をついて日向君は壁にもたれかかった。

ため息をつきたいのはこっちなんですが。

何が悲しくてあんな視線を向けられなきゃならないんだか。



あ、なんか今むっとしたぞ。