あの髪の毛の色、地毛かぁ。



「アオイ?」

「綺麗だったよ」

「は?」



唐突過ぎたのか、ユナがぽかんと口を開ける。



「髪の毛」

「ハァ…」



頭を抱えたユナに首をかしげる。

いや、ほんとに綺麗だったよ。

キラキラしてて、真っ黒なあたしの髪とは違う色だった。