「亜梨朱、もう一回その人の特徴教えてくれる?」 「え?あぁ、うん 背が高くて、サラサラのちょっと長めの黒髪で、瞳も真っ黒だったかな? あとミント系の香水の香りもした あ、黒縁の眼鏡もかけてたよ やっぱり人違いじゃないの?」 私が昨日のことを思い出しながら答えると 琴ちゃんの眉間にはどんどん皺が寄っていく せっかくの綺麗な顔が台無しだぁ… 「やっぱり、竜さん、だよね…」