「ありがと、結惟」

もう1度礼を言い、私たちは家に帰った。



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次の日の朝、私は慶樹との事が気まづくて『先に行ってる』とメールをする。


これでよかったのかと、思う自分がいたがこれでよかったのだと言い聞かせた。


……そろそろ行こうかな。

いつもより早く家を出る。


歩いていると、街並みはすっかりバレンタイン一色になっていた。