「もう……元には戻れねぇ。
覚悟はしてたのにな…」

「ごめん……かける言葉が出てこねぇ」

「いいよ、そんなの。
希恵に悪いことしたな………」


輝己は何か言いたげだったが、言葉を飲み込み突然言い放つ。


「かけたい言葉見つかんねぇし……俺がラーメン奢ってやるよ!」

「は?」


意味不明過ぎて呆気に取られる。


「ほら!そうとなれば行くぞー!
いや〜。美味しいとこ見つけたから行きたいとは思ってたんだよね〜」