輝己は信じられないと言った表情で叫んだ。


「輝己うるさい」

「いや、ちょ……うるさいってそれどころじゃねーだろ!
希恵ちゃんか?希恵だよな!?」

「ああ。さっき告ったら振られた」


慶樹は下を向く。


「まじかよ……。
2人は両想いだと思ってたのに」


両想い……か。

そんなのは、ただの夢物語にすぎなかった。