「そうよ!早く告らなきゃ取られちゃうわよ!」

輝己と結惟は急かすように詰め寄ってくる。


「わかってる……けど、この関係を崩してしまう事が怖い……。
男なのに情けないよな」


慶樹は眉間にしわを寄せながら下を向く。


「どうしたの?慶樹、具合でも悪いの?」

トイレから帰ってきた希恵に三人の肩がびくっとなる。


「い、いや。大丈夫」