……………………..。

2人見つめあったまましばらくの沈黙が続く。

それを破ったのは担任の声だった。私はすぐさま前を向く。

「はい!以上でHRを終わる。1時間目に遅れないように!!」

担任が出ていき、大勢の生徒が私のもとへ集まってきた。

「ねーね!!やっぱり可愛いね~」
「僕〇〇っていうんだけど~」
「今日、ひまならどっか行こーよ!!」

沢山話しかけられてるのに、私の心のざわつきは収まらなかった…

何故か王慶君の顔を正面からはっきり見た時…確かに思い出した…アイツの顔を。

うん、大丈夫!王慶君はアイツとは違う。

勝手に自己暗示してみたものも、体の震えは止まらなかった。

「え?!何何?何で泣いてんの??」

その時、私は自分が泣いていたことにも気づかなかった。

今でもアイツは私の心を支配してる。暗い記憶がよみがえったー