「大道は…っと、あそこの席にしなさい。」

担任が、空いていた1番奥の窓側の席を指さす。

「はい!ありがとうございます!やったぁ!」

やったね!クラスが見渡せる所に陣取れた~

なんて思ってつい大きな声を上げた。すると~

「え?!今すずちゃんが言ったの~??」
「なわけないやろ…だってあの無口モデルだぞ!!」

教室が一気にざわつく。

や、ヤバ~い!!

正直に嬉しかった私は、ガラにもなくお茶目な声を上げてしまったことに後悔。

こんなんじゃあ、無口モデル!大道すずのイメージがた崩れじゃん…

そう!実は私、いつもは無表情.無口を装っているんだけど…

本当は明るくて笑うのが大好きなおてんば女子なんだ。

でも、私は知ってるの。本性を出したっていいことないって…

だから私はいつでも地味でいたい!

なのに…初日から、大失敗してもうたよぉ~