だけど、私にも遥を守りたいって意思はある。
だって、私にとっても遥は大切だもの。遥が笑顔じゃなきゃ、私も安心して毎日を送れない。
だから、迷う必要なんてないよね。私は何を躊躇してたんだろう。
私の使命は遥を守ることなんだから。その仕事をまっとうしなきゃ。
だって、君を支えられるのは私だけだもの。
病弱な君にいつでも寄り添ってあげられるのは私だけだもの。
遥は生まれながらの貧血で、少し動いただけでも貧血の症状が出る。もちろん精神の乱れからなることもあるけど。
輸血をするほどの貧血になったこともあったから、私が目を離しちゃいけない。
それでも、クラスが違うからいつも見ていられるわけじゃない。そのときは事情を知ってる友達が一緒にいてくれるらしい。
今までにも何回か学校で倒れたことがあって、その度に私は責められた。
「そばにいたのにどうして」って。「姉なのにどうして」って。