「いつも遥生のために必死になってさ。双子の姉?だっけ?」
その問いかけに、コクリと頷く。決して声は出さずに。
「同じ子どもだろ?それなのに、責任感じすぎじゃね?」
同じ子ども……?
確かに、周りから見たらそうかもしれない。私と遥の関係は、理解できないものかもしれない。
でも、私達は同じ “ 子ども ” なんかじゃない。
少なくとも、お母さんは私達を平等に扱ってはくれないし、私の生活の中でも中心は遥。
それを知っても、今みたいに “ 子ども ” だと言えるの……?
「……って、悪い。俺のせいで暗くしちまったよな」
なんて返答しようか困っていると、すかさず彼からの助け舟が入る。